
カウンセリングとテクノロジーの融合
2021-02-10 テーマ: メンタルヘルス
【ヒューマン・タッチ レター vol.74】
みなさんこんにちは、森川です。
先日、企業の健康管理関連の展示会に参加してきました。
コロナ禍、展示会の形が変わってきていますが、
実際に、現場で触れて話を聴くことが出来るのは貴重な体験ですね。
こころの健康管理では、Webを使った個別面談ですが、
アバターを利用するシステムが紹介されていました。
「Web面談よりも優れるのは、面談者の緊張が下がることです」
とのことでした。
私も体験させてもらいましたが、
均一な表情(口や目の動きはありますが)からは、
対面であってもWebであっても、表情や仕草から多くの情報を得る
カウンセラーの立場からは、相手が緊張を下げることの効果よりも、
デメリットの方が大きいように思いました。
緊張に限らず感情の変化は当然起こるものです。
その緊張や不安の様子がどのように変化していくのか、
あるいは変化せずに、特定の言葉でより強まるのか、
こんなことも視覚情報から得ているのだと思います。
ただし、テクノロジーを使った面談や情報収集は、
今後一気に広がることは想像されます。
動画や音声の情報がたやすくデータに変換できる状況です。
これらを瞬時に分析して、必要な質問をしたり、課題を明確化したり、
ある程度はテクノロジーが担ってくれるのではないかと考えています。
「AIカウンセラー」も夢ではないはずです。
テクノロジーが得意とする分野と、人間が得意とする分野を
うまく掛け合わせることで、効率的でありながら
個別的な対応ができるようになると考えています。
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株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師 |
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