メンタルヘルス.jpトップ > リーディングカンパニー > インタビュー ティーペック株式会社
このエントリーをはてなブックマークに追加
インタビュー
ティーペック株式会社・砂原健市社長に聞く

全国ネットワークで年間100万件以上の相談に対応
心・体・暮らしを総合的にサポートする「ティーペックEAP」

メンタルの不調は、まず「体の異常」として表れることが多い。胃の調子が悪い、風邪がいつまでも治らないといった症状が、実はメンタル不調のシグナルだったりするのだ。つまり、メンタルヘルス対策をより確実に行うためには、体の健康状態や暮らしの悩みなどにもしっかりとアンテナを張り、わずかな変調も見逃さないことが重要といえる。こうした観点から、心と体だけではなく、ストレスの原因になりやすい金銭や家庭の問題まで相談できるようにした総合的なメンタルヘルスサポートが「ティーペックEAP」だ。その考え方とサービス内容について、ティーペック株式会社の砂原健市社長に聞いた。

プロフィール

砂原健市社長

砂原 健市(すなはら けんいち)

1950年6月生まれ。大学3年、24歳と若くして2つの会社の立ち上げに従事。その後身内の10年にわたる介護生活から、民間による医療制度の補完的事業化を決意。1989年6月にティーペック株式会社を設立、当時は前例のなかった電話健康相談窓口事業をスタートさせる。設立から一貫して利用者目線でサービスを構築することを信念とし、ティーペックEAPでは、「心と体の健康は裏表一体」という考えから、心と体の健康について予防から改善まで総合的にカバーするサービス体制を確立した。2004年6月から現職。


健康相談のパイオニアにしてリーディングカンパニー

---まずは、御社のバックグラウンドと特色についてお聞かせいただけますでしょうか。

ティーペック株式会社・砂原健市社長メンタルも体の健康も、変調を早期に発見して適切に対処することが何より重要です。しかし、1980年代にはまだそういった考え方が十分に浸透していませんでした。救急車などで最寄りの病院に搬送するのが基本で、症状にあわせて専門医のいる病院を探すということは少なかったのです。実は、私自身も身内が脳出血で倒れた時に、専門の脳外科で診てもらうのが遅れたため、その後障害が残ってしまったという辛い経験をしました。それがきっかけで、1989年に「24時間、専門家の医療アドバイスを受けられる電話相談サービス」をご提供する当社を立ち上げました。

設立以来、医師・看護師・保健師などの専門家が24時間体制で電話相談や医療機関の紹介を行う「ハロー健康相談24」を主軸にサービスをご提供しています。現在では、大手企業、大手健保組合から中堅・中小の契約先まで幅広くご利用いただいており、年間の電話相談数は100万件をコンスタントに超えています。これは、わが国の電話医療相談の約60%のシェアになります。

100万件の相談のうち、およそ1割がメンタルヘルスに関するものですが、この場合は、臨床心理士・精神保健福祉士などの専門家が対応します。また、メンタルヘルス対策では、電話相談だけでなく対面によるカウンセリングも非常に重要です。そこで北海道から九州まで、全国47都道府県に230ヵ所のカウンセリング拠点を設けて「メンタルカウンセリング」事業にも力を入れています。年間の対面カウンセリング件数は1万件を超えており、利用しやすい全国ネットワークの拠点網とともに、この分野においてもわが国におけるリーディングカンパニーとなっています。

---「ティーペックEAP」とは、具体的にどのようなサービスなのでしょうか。

「ティーペックEAP」は、従業員のメンタルヘルス対策に取り組む企業様向けの各種サービスを網羅したパッケージです。電話で気軽に相談できる「24時間健康相談窓口サービス」を中心に、予防領域の「ストレスチェック・組織診断」「メンタルヘルス研修」「セクハラ・パワハラ相談」、さらに実際に不調者が出てしまった場合の対応をお手伝いする「カウンセリング」「セカンドオピニオンサービス」「復職支援」「法律相談」など、心と体の健康維持のためのサポートサービスをワンストップでご提供しています。もちろんカスタマイズもできますので、豊富なメニューの中から必要なサービスだけを選んで、個別に利用することも可能です。

「ティーペックEAP」の大きな特色は、メンタルだけではなく、「体の健康」に関する相談でも利用できることです。メンタル不調のサインは、最初は体の変調として表れることがよくあります。眠れない、胃が痛い、円形脱毛症になったなど、本人が意識していなくても、専門家から見ると、「これはメンタルが原因の心身症ではないか」というケースは多いのです。「ティーペックEAP」で健康全般について気軽に相談していただければ、メンタルだけの相談窓口では拾えないようなきめ細かい早期発見、早期対応が可能です。

また、逆に体の健康を崩したこと自体がストレスになって、メンタル不調に陥るというケースも少なくありません。実際に病気を苦にして自殺する人が多いように、「心と体」を分けて考えるのではなく、両面を関連づけながらしっかりサポートしていくことはとても重要だと考えています。

ストレスの原因になりやすい金銭や家庭問題もフォロー

---「心・体」に加えて、「暮らし」をサポートすることにはどのような意味があるのでしょうか。

ティーペック株式会社・砂原健市社長 ストレスの原因は、仕事だけではありません。メンタル不調の原因の約2割は、借金などの経済的問題、離婚や相続といった家族問題、法律問題の悩みだといわれています。従って、体の健康と同様に、日々の暮らしの中での悩み事にも相談に乗り、解決方法までアドバイスすることは、メンタルヘルス対策の観点から非常に重要といえます。

「ティーペックEAP」では、心と体に加えて、こうした「暮らしの中の悩み」についてもWEBやファックスで相談できる窓口を設けています。弁護士が対応いたしますので、専門的なアドバイスを受けることができます。また、より複雑な問題に発展している場合には、対面で弁護士に相談することも可能です(対面相談は一部自己負担となります)。

また近年、職場の人間関係の悩みとして増えているのが「セクハラ」「パワハラ」です。部署の生産性にも直接関係しますし、こじれて訴訟などに発展すると企業自体の信用にも関わります。しかし、社内の人には相談しにくい問題でもあります。私どもが相談を受けた場合は、本人のストレスをケアすると同時に、各企業のセクハラ・パワハラ対応窓口にフィードバックします。このような相談窓口を用意することによって、セクハラ・パワハラの発生自体を抑制する効果もあると考えています。

経験豊富な専門家が人事・労務担当者をバックアップ

---従業員向けサポートだけでなく、人事・労務担当者向けのメニューも用意されているそうですね。

一般的に「EAP」は従業員をサポートするサービスですが、「ティーペックEAP」は、人事・労務担当者へのバックアップサービスも同時にご提供しています。人事といってもメンタルヘルスの専門家ではありませんので、実際に不調者が出た場合、どう接すればいいのか迷うこともあると思います。うつなどで休職していた社員の復職可否の判断がつかないことや、休職や復職に関する規定の見直しや法改正への対応を求められるなど、専門的な知識が必要なケースも多々あることでしょう。

このような場合には、電話や面談で当社の専門家に相談することが可能です。また、復職などに際して医師の専門的判断を仰ぎたい場合は、セカンドオピニオンサービスもご利用になれます。なお、ご紹介する専門医は、大学教授や大学病院長などから構成される「ドクターオブドクターズネットワーク評議員会」が選出したスペシャリストばかりです。

また、職場のメンタルヘルス対策の中で大きな役割を占める「研修」も、プログラムのご提供、講師の派遣、研修の実施や終了後のフォローアップなど、各社の状況やご要望に応じて実施いたします。

自社にはどのような研修が必要なのか、あるいはメンタルヘルス対策を導入したいが何から手をつければいいのかといった、初歩の段階でのご相談も歓迎です。私どもの豊富なケーススタディーと全国ネットワークによるサービスを、「健康」という企業の大切な資産を守るために、ぜひご活用いただきたいと思います。

---ありがとうございました。体の健康や生活の悩みなど、広い視野で多くの企業のメンタルヘルス対策に貢献されている御社の考え方、サービス内容がよく理解できました。

ティーペック株式会社・砂原健市社長

企業データ

社名 ティーペック株式会社
本社所在地 〒110-0005
東京都台東区上野5-6-10 台和上野ビル9F
事業内容
  1. 電話による健康相談サービス
  2. メンタルヘルスカウンセリングサービス
  3. 各種EAP(従業員支援プログラム)サービス
  4. 各種メンタルヘルス・ハラスメント対策研修サービス
  5. 人事・労務ご担当者様向け相談サービス
  6. セカンドオピニオンサービス
設立 平成元年6月15日
代表者名 砂原 健市

会社情報 サービス情報

企画・編集:『日本の人事部』編集部

インタビュー

メンタルヘルスサービスをお探しの企業様へ

『メンタルヘルス.jp』の掲載企業・サービスについて事務局のスタッフが、ご紹介・ご案内いたします。

  • 掲載企業に一括お問合せが可能です
  • 特定の企業に絞ってのお問合せもできます
  • 企業選定のご相談も承ります

まずは下記「お問合せ」ボタンをクリックし、ご連絡先、ご要望等を入力の上、事務局までお気軽にお問合せください。

お問合せ
プライバシーマーク