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専門家コラム

「表情」を考える

2024-09-09 テーマ:

こんにちは。

Beスタッフィングで講師を務める、平野です。

ハラスメント、メンタルヘルスの研修を行う傍ら、産業カウンセラーとしてカウンセリングや面談も対応しております。

 

社内のメンバーや、オンラインの画面越しの相手が、何を考えているのか気になる事はありませんか?

今迄は当たり前に相手の表情(口元も含め)を観て、情報を受け取っていたのですが、マスクによって顔の半分が見えなくなり、情報が十分に伝わってこなくなりました。

オンライン化も進み、今まで相手と【非言語】で様々なサインを送りあっていた私達ですが、様々な点で変化が起こってきているようです。

そんな所から今回は、コミュニケーションと表情について考えてみたいと思います。

 

感情と表情の関連性を研究している「表情研究」という分野があるのですが、その中で「表情フィードバック」という身体から感情への影響が研究されています。

例えば ・眉を下げて不快な表情にして漫画を読むとつまらなくなる。

        ・口角を上げて目を細めて「笑う」という表情を作る事で、身体が良い反応を起こすことがある、等。

人は他者の影響を強く受けるので、人の怒った顔を見ると自分も不快に、逆に笑った顔を見ると嬉しくなることも、生理反応として確認されています。

 

また、「空気を読むを科学する研究所」では、【微表情】の研究を行っています。

【微表情】とは0.5秒位だけ表情として現れるもので、その人の本音の部分

無意識のうちに一瞬わずかに現れて消える微細な動きのことです。

   

例えば「え」という言葉を発した時、

・片方の口角が上がっている「え」は【軽蔑】

・眉毛が上がる「え」は【驚き】

といった感じで、その一瞬の変化から伝わるメッセージは敏感な人には雄弁に気持ちが伝わっていきます。

 

因みに、表情というのは大体1万種類くらいあると言われていて、その内の【怒り】【軽蔑】【嫌悪】【恐れ】【喜び】【悲しみ】【驚き】の7つが万国共通とされています。

言葉はごまかせるが微表情はごまかせない。表情の方が本音に素直とも言えます。

 

表情から相手の気持ちを汲み取ったり、表情で気持ちを込めて何かを伝えるのは、AIには無理で人間にしかできない事だと、同研究所の方も言っています。

「目は口程に物を言う」。マスクの上の目と眉の動きで雄弁に伝わるメッセージ。

この様な時代だからこそ、自分の表情に意識を向けてはいかがでしょうか?

株式会社Beスタッフィング 専任コンサルタント兼講師
●東海エリアの官公庁・団体はじめ、大手・中堅・中小のメーカー・流通小売・販売・サービス業への講師・講演実績多数。
●職場活性化、定着率向上、職場のモチベーションアップ等に向け、マナー、メンタルヘルス、コミュニケーション、コーチングや心理学のエッセンスを取り混ぜ、効果の高い研修を実施。

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