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専門家コラム

ウィズコロナのメンタルヘルス対策②~リモート研修等の充実

2020-10-19 テーマ: 職場環境改善

【ヒューマン・タッチ レター vol.64】

みなさん、こんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。

今回は、前回の続きになります。

 

前回、コロナ時代のメンタルヘルス対策のポイントとして、以下を提案しました。

◆インターネットを用いたリモートでの研修やセミナーの充実

◆在宅勤務下ならではの健康管理手法の確立

◆従業員側のセルフケア改革

 

インターネットを用いたリモートでの研修やセミナーの充実

集合研修が感染対策の一環で開催できなくなり、

Webでのセミナーの需要が一斉に高まりました。

「やむを得ずWeb研修としたが、思いのほか、集合研修の代わりになるし、

なにより費用対効果が高い」というお客様側の意見を耳にすることがあります。

効果のほどはさておき、「一斉に多くの人間に対して行うことができる」、

また、「動画を録画することで、後で活用ができる」、

こんな利点が浮かび上がってきました。

 

肝心の効果はいかほどでしょうか。

メンタルヘルスの領域で言えば、セルフケア研修に関しては、

対面での研修と同様の効果が期待でき、

ラインケア研修に関しても、システムの工夫によって、

同等の効果が期待できる可能性がある、といったところでしょうか。

 

以前にも書きましたが、

セルフケア研修のような情報提供型、対処法の紹介・体験型のセミナーは、

十分にWebセミナーで代替がきくと感じています。

むしろ、個々人の顔が見える分、表情や質問から反応を確かめることは、

集合研修よりもやりやすいかもしれません。

呼吸法や自律訓練法、また筋弛緩法などの紹介も、

ビデオを通じたほうが細かくお伝えすることができます。

 

ラインケア研修に関しても、Webセミナーの各種ツールが

少人数グループでのワーク形式のセミナーに対応してくることがあれば、

具体的には、グループごとのディスカッションを活性化する仕組みや、

グループごとの発表を支援する仕組みなどが充実してくれば

集合研修と遜色のないレベルまで対応できる可能性を感じています。

 

ただし、現状では、傾聴訓練やハラスメント相談員の聴き取りの訓練など、

集合してその場の空気を感じてスキルアップするような研修の対応には、

時間がかかるように思います。

 

集合研修とWeb研修を組み合わせて、より広く正確な情報提供と、

ニーズに合わせたスキルアップの仕組みが求められているように感じます。

 

株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。
メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします

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