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専門家コラム

Webによるメンタルヘルス研修の実際

2020-08-17 テーマ: 職場環境改善

【ヒューマン・タッチ レター vol.56】

みなさまこんにちは。ヒューマン・タッチの森川です。

コロナ禍でのメンタルヘルス対策で、最も大きな変化を余儀なくされたのは

「集合研修」ではないでしょうか。

「個別面談」は従前から、電話やWebを使っての面談を実施しておりましたので、

移行はスムーズな感覚でした。

 

しかし、「集合研修」については、Webでの実施はほとんど行われて

いなかったのが実際のところだと思います。

情報提供型のセルフケア研修であればまだしも、

スキル習得型のラインケア研修などは、

ワークをして体験して「気づいて」なんぼ、の世界でした。

 

それが、コロナ禍にてセルフケア研修のみならず、

ラインケア研修もWeb化にまっしぐらな現状です。

今までは、講師を派遣してグループワークのある研修をすべての管理職に対して、

となると、複数回のボリュームになることが一般的でした。

それがWebによる研修となると、1回で多くの方に実施することが可能になり、

結果的に研修業者にとっては、Web化は「収益機会の損失」となることも予想

されます。

 

実際に大手の業者では、今後ラインケアだけでも

集合型に戻すことができないか内容を工夫しているところもあります。

 

では、Webでのラインケア研修は不可能なのか?

私も、必要に迫られてWebによるセミナーをこなしていますが、

当事者としてWeb化のメリットを正直に書くと以下のようになります。

 

■Web化のメリット

・受講場所が限定されない(在宅勤務者にも実施できる)

・録画することで後からでも学習できる

・ツールによってはグループでの討議ができる機能があり、これを活用することでグループワークもある程度可能になる

・ツールによってはその場でアンケートを取ることができ、

アンケートや感想などのフィードバックがとりやすい

・参加者の表情(反応)が画面を通じて個別に講師に伝わりやすい

・費用を抑えることができる

 

※Webによる研修でも、相手方が集合形式で実施する場合は

少し感覚が異なります。というか、双方向は難しいと感じます。

 

業者にとって、セミナーは一番の収益源です。

それが、このように効率的な手法で回数が実施できないとすれば、

やはり大きな痛手になります。

「そうはいっても、集合での研修は必要ですよ。意味がありますよ」という

言葉が出てくるとは思いますが、それ以上に技術は進歩し、

Web研修のデメリットを覆い隠していくのではないでしょうか。

私としては、Webによる研修でも、

集合研修と同様の「体験」と「気づき」が得られるように

工夫していくことが大切と考えています。

 

Webによる研修実施をどのようにとらえているか?

 

皆様の会社でメンタルヘルス研修の実施を検討されているようであれば、

「Webによる御社の研修のメリットを教えてください」と問うてみてください。

この問いにしっかりと答えられる業者さんは、

集合型でもWebでもみなさんの求める研修を実施してくれるのではないでしょうか。

 

 

株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。
メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします

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