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専門家コラム

「職場の特殊性とストレス対策」

2020-05-27 テーマ: 職場環境改善

【ヒューマン・タッチ レター vol.44】

みなさんこんにちは。ヒューマン・タッチ森川です。

 

前回のコラムで、アフターコロナでのメンタルヘルス対策をお伝えしました。

今後起こるであろう問題への対応として、反響が大きいことを感じております。

 

コロナ前からもそうでしたが、企業様からのご相談で多く聞かれるが

「うちの業界は特殊だから…」「うちの会社は伝統的に○○だから…」

というストレス要因の分析です。

ストレスは、個人の要因、職場の要因、職場外の要因、

サポート資源(助けてくれる資源)などから構成されているといわれています。

ですので、「職場の要因」として、上記の理由はもちろん間違いではないと思います。

 

ただ、この「特殊性」ばかりに目を向けると、ストレス対策が打ちにくく

なることもあると感じます。

 

現在、船員の皆さんへのメンタルヘルスに取り組んでいますが、船内という

特殊な環境なので…を理由にすると、

「仕方がないね…」「特別な解決策がいるね…」

が前面に出てきてしまうように感じます。

 

現在、コロナ・テレワークの状況。

前回は、自然災害との違いを強調し、その対策をお伝えしました。

矛盾するようですが、その特殊性に目を向けすぎるのもどうかと思うのです。

 

「業務」というある種ストレスのかかる作業を実施する際には、

基本的な就業環境など、「特殊性」と同様に、まずは大切にすべき点もあると思います。

 

・給与はきちんと支払われているか

・勤務時間がきちんと管理されているか(残業や休日出勤、振替休暇など)

・就業環境は整っているか(集中できる場所、デスク、機器、通信環境など)

・上司はきちんと意識を向けて、話を聴いてくれるか

⇒心地よい(勤務を継続しやすい)就業環境が整っているか

 

「特殊性」が際立つ今だからこそ、これらの基本を見直してみることも

大切ではないでしょうか。

株式会社ヒューマン・タッチ 代表取締役 臨床心理士 公認心理師
通算500社以上のコンサルティング、900件以上の復職面談、年間100件以上のセミナーをこなすメンタルヘルス対策専門コンサルタントです。
メンタルヘルス対策の仕組みづくり、個別休職復職支援、ラインケアセミナー、セルフケアセミナー、全員面談、ストレスチェック、職場環境改善、災害・自死等の危機対応など、「こころ」の視点から、「いきいき職場づくり」をトータルに支援いたします

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