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専門家コラム

第12回: 学校教育で重要視されている事(社会人への警鐘)

2017-02-15 テーマ: アドベンチャー体験

新入社員の受入時期が迫り、新入社員研修の準備も整った頃かと思います。新入社員達はどのような学校教育を受けて成長してきたのか、教育の現状を紹介致します。

10年ごとに大幅な改定が行われる学習指導要領が昨年全学年で審議まとめされ、幼稚園、小中学校対象分が改訂(今年度が周知徹底期間)。高校対象分も今年度改訂(来年度が周知徹底期間)され、順次全面実施されてゆきます。

 

現在の学習指導要領は、子どもたちの現状をふまえ、「生きる力」を育むという理念のもと、知識や技能の習得とともに思考力・判断力・表現力などの育成を重視しています。

 

具体的には、

  • 生きて働く「知識・技能」の習得
  • 未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力等」の育成
  • 学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性」の涵養(かんよう)

 

記3つの柱を学校教育で身に付けるべき資質・能力と位置付けているのです。

 

積極的な学びの視点から学習過程の改善を図る事で、学習内容の削減は行わず、学習内容を深く理解し社会生活で活用出来るようにするために「知識の量や質」と「思考力」の両方を重要視しています。

 

実際に「自然体験活動の中で行われる一週間程度の集団宿泊活動」に高い教育効果が期待され全国で実施され始めています。

 

今まで以上に自然体験活動を伴う集団宿泊活動が重要視されているのは、学校教育だけではありません。社会人においても成長過程で体験活動が不足している影響が出始めています。積極性が低くストレス耐性が弱い事が最近の新入社員の特徴と言われますが、まさに自然体験活動の中で大きく育まれる部分です。スキルやマナーも勿論大切ですが、基礎となる人間力を向上させる事も社会人には同時に求められています。

 

新社会人が育った学習環境を自ら変える事は困難です。ただし、自ら不足した体験活動経験に気づき、学ぶことで順次補足する事が出来る有能な人材です。一見、業務に関係ないと思われる自然体験活動を経験する機会を会社として今一度見直してみてはいかがでしょうか。

一般社団法人グローバル人材育成推進機構 帆船みらいへ事業部営業統括
乗船中のボースン(甲板長)から生の声をお届けします。
季節を肌で感じながら、船のメンテナンスを担当するボースン(甲板長)です。 乗船中の研修生の皆さんとの船内共同生活は日々新たな発見の連続です。

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