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専門家コラム

第10回:レジリエンスを育てる為に

2017-01-04 テーマ: アドベンチャー体験

「打たれ強い社員を育てたい」と思われた事はありませんか?

2つの方法があります。

 

企業にメンタルヘルス・ケア(心の健康管理)が求められるようになって久しいですが、社内で「心の安全」は担保出来ているでしょうか?

 

■ 「打たれ強い社員」を育てる1つ目の方法は・・・。

 

ストレスの影響を受けない「強靭なパーソナリティー(ハーディネス)」を作る事。

信念があり自己管理が出来、積極的な人物が目標となりますが、副作用として「心の愚鈍化」が心配されます。自己中心的で他者への配慮不足を払拭するための配慮が必要となります。

生まれつきの性格(気質)や育った環境にもよりますが、主に個人で行なわれる「修行」「訓練」などで築かれる内面的な強さは、ストレスへの強いバリアの役割を担い、逆境に耐えられる人物を育てます。

 

■ 「打たれ強い社員」を育てる2つ目の方法は・・・。

 

ストレスの影響を受け流す「心のしなやかさ(レジリエンス)」を育てる事。

ストレスを受け止めた上で受け流し、違う角度から見直す事で対処できる人物が目標となります。決してストレスから目をそらし耳をふさぐ事ではありません。

持続的なストレスを受け止める際には、多かれ少なかれ心は刺激(影響)を受けますが、レジリエンスにより心の回復をもたらします。

グループ(組織)の中で「自己受容」「他者信頼」「未来志向」を育む事で柳のように折れない心が生まれるのです。

 

■ レジリエンスを育てる為に。

社内には多くのの部署、役職があり、様々なパーソナリティーの社員が働いていています。

自分がどのような立場で、何を求められているのかを客観的に判断し、自分の今出来るパフォーマンスをより発揮出来るように行動するのが社会人です。

 

社会の荒波で実力を発揮するには、断続的に発生する想定外のストレスにも立ち向かえる「ハーディネス」と「レジリエンス」が両方必要となるのです。

 

表面的な指示説明だけではなく、潜在的な意識へ学びや気づきが促される事で心が揺さぶられ、レジリエンスが育てられます。

種を蒔かなければ植物は育ちません。潜在的な意識へ行うレジリエンスの種蒔きは早い時期に確実に行う必要があります。

※ 「レジリエンス」は「ハーディネス」を含む「ストレス耐性」「ストレス回復性」と解釈されています。

一般社団法人グローバル人材育成推進機構 帆船みらいへ事業部営業統括
乗船中のボースン(甲板長)から生の声をお届けします。
季節を肌で感じながら、船のメンテナンスを担当するボースン(甲板長)です。 乗船中の研修生の皆さんとの船内共同生活は日々新たな発見の連続です。

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