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専門家コラム

行動から見る心理学 その1

2016-02-18 テーマ: 人事支援

心理学は心を扱う学問と思われていますが、実際には心をまったく扱わない心理学も
あると言ったらみなさんは驚かれるでしょうか。

 

心理学なのに心を扱わないとはどういうことか。

 

休職者が復職に適切な状態であるかどうかを判断する際に「疾病性ではなく、
事例性で判断する必要がある」ということがよく言われます。
これは「疾病性=病気が治っているかどうか」ではなく、「事例性=業務を行うことが
可能かどうか」を基に復職を判断すべき、ということです。

 

病気が治っているかどうかを考える際には、「仕事中に気分が落ち込みがちでないか」
といった心の状態が問題になります。
しかし、業務を行うことが可能かどうかというのは、行動として業務が遂行可能かどうかの
問題であるため、心の状態は問題にはなりません。

このような観点に立って人間を捉えていくのが、心理学の中でも行動主義と呼ばれる学派です。

 

心理学の最終的な目的の一つに『人間がどのような仕組みに基づいて行動しているのかを
解明し、次にどのような行動をとるのか予測可能になること』があります。

 

行動主義は「心」という実体のないものを対象にしないスタンスのため、心理学の中でも
異端のように誤解されがちなのですが、心理学の最終的な目的には非常に合致している
考え方とも言えます。

 

この行動主義をベースとして、2014年11月にNTTコムウェア様にて
『あなたの「行動」から人生を科学する』というテーマで講演を行いました。

この講演では、
1.「行動」とは何か?
2.「行動」の仕組み
3.「行動」をコントロールする方法
についてお話させていただきました。

次回は、この講演から「行動」とは何か?の内容を少し抜粋してご紹介します。

 

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キューブ・インテグレーション株式会社 シニアコラボレータ―
産業カウンセラー、キャリアコンサルタント、二級FP技能士 【専門領域】産業精神保健、認知行動療法、ストレスマネジメント
臨床心理専攻。専門学校で学生の心理及びキャリア相談を担当。EAP事業会社にて、カウンセリング部長として企業のメンタルヘルス全般をサポート。約2000件の従業員への臨床に携わる。外資系会社から商社、組合・公務員団体等多岐にわたる研修を実施。

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