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自己効力感
[ジココウリョクカン]

「自己効力感」(self-efficacy)は心理学用語の一つで、何らかの課題に取り組むときに困難な状況であっても、「自分は対処できる」と自分に対して確信、自信といったイメージが持てることをいいます。カナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した言葉で、「自己効力感」があることによって人は物事に前向きに取り組み、困難にも耐えられるようになります。人は「どうせできない」と考えるよりも「きっとできる」と考えたほうが行動できるように、「自己効力感」は人の行動に大きな影響を及ぼします。
(2017/11/20掲載)

自己効力感のケーススタディ

ジョブズが学生に贈った言葉「点と点をつなげ」
自分自身を信じ切ることの大切さ

アップルコンピューターの創業者であるスティーブ・ジョブズは、スタンフォード大学の卒業式で卒業生にこう語りかけました。「先を見通して点をつなぐことはできない。点は振り返ってつなぐことしかできない。だからこそ、将来何らかの形で点がつながると信じることが大切だ」。この「Connecting The Dots(点と点をつなげ)」という呼びかけは、「自分はできる、自分は日々成功に向けて歩いている」と思い込む大切さについて語っています。日々、前向きに点を打ち続けられること。それこそがジョブズの「自己効力感」がもたらした行動といえるでしょう。

では、どうすれば「自己効力感」を高められるのか。心理学者のアルバート・バンデューラは四つの情報源の重要性を説いています。一つ目は実際に行動してみて成功体験を積む「遂行行動の達成」。成功体験はもっとも強力な支援となります。二つ目は他人の行動を観察して自分に活かす「代理的体験」。自分に近い人がうまく行動している姿をみると、「自分にもできるのでは」という気持ちを起こさせます。三つ目は周りからの励ましや評価によって気持ちを高める「言語的説得」。人は周囲から褒められたり、評価を得るとやる気が出ます。グループでの活動は効力感の強化に効果があります。四つ目は課題を前に自分がリラックスした状態にあることを自覚することで生まれる「情動的喚起」。人は自分が動揺していると感じるとマイナスの影響を受けることがあるため、自分が精神的に落ち着いた状態にあると感じられることは「自己効力感」にプラスの影響を与えます。

「自己効力感」を生み出す難しさは、要因となる事実を本人がどのように捉えるかでその影響が大きく変わることからもわかります。例えば、勉強してテストで80点をとったときに、「真面目に頑張ったから80点も取れた」と思えば「自己効力感」は高まりますが、「頑張ったのに80点しか取れなかった」と思えば「自己効力感」は低下してしまいます。

ビジネスにおける成功者の話では、よく「根拠のない自信」といった言葉が登場します。「自分ならばできる」「自分はついている」と思える人は、それだけでも自分の「自己効力感」が高められているのです。

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