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過労死
[カロウシ]

仕事で積み重なった過労や精神的なストレスが原因の一つとなって、疾病や自殺などで死亡することを言います。過度な労働を課す日本企業の特異な現象として、外国でもkaroushiと呼ばれています。労災認定の中から生まれた言葉で、臨床医学的な用語ではありません。
(2005/5/23掲載)

過労死のケーススタディ

医学用語ではなく労災認定の中から生まれた言葉<br />認定件数は5年前の3倍に急増している

国民の死亡者の約3割を占めているのが、心筋梗塞などの「心臓疾患」、脳梗塞などの「脳血管疾患」です。通常、これらの脳・心臓疾患は長い年月の営みの中で徐々に進行し、悪化していく疾病ですが、仕事が主な原因になって発症・死亡した場合については、労災保障の対象になります。

また物理的、精神的なストレスが度を超すと健康を害することがあります。1990年代半ばから過労自殺による労災請求訴訟が急増、地裁レベルで自殺と仕事との因果関係を認定する司法判断が相次ぎ、大きな社会問題になりました。このため99年に当時の厚生省(現厚生労働省)は従来の精神障害の考え方を根本から改め、業務に起因すると見られる精神分裂症やそううつ病も労災補償の対象に組み込みました。

厚生労働省の発表によると、2003年度の脳・心臓疾患で過労死と認定されたのは157件。また精神障害等で過労自殺(未遂を含む)と認定されたのは40件で、この5年間でそれぞれ3倍以上も増えています。なお脳・心臓疾患については2001年に認定基準が改正され、それまで直前1週間前までの出来事を中心として判定していたのが、6カ月程度の長期の慢性疲労も原因と認めるようになりました。

今年3月末にはニコンの工場で働いていた業務請負会社の社員が自殺したのは過労が原因だとして、両親が両社に損害賠償を求めていた訴訟で、東京地裁は「自殺の主因は業務の過重性に基づくうつ病」として、両社に計約2400万円の支払いを命じる判決を言い渡しています。業務請負会社の社員の過労自殺の賠償責任を就業先の企業にも認めたこの判決は、雇用形態の多様化が進む中で、企業側の労働者の心身の健康に対する配慮の重要性を改めて指摘したと言えそうです。

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