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AQ
[エーキュー]

「AQ」とは、Adversity Quotientの略で、一般に「逆境指数」と訳されます。AQは日常のさまざまな逆境に対する個人および組織の対応力を測定、数値化するものであり、その考え方や手法はアメリカの組織コミュニケーションの研究者であるポール・G・ストルツ(Paul G. Stoltz)博士によって考案されました。知能指数の「IQ」、感情指数の「EQ」に対し、精神の強靭さやストレス耐性を示す新しい指標として注目され、研究が進められています。
(2013/6/24掲載)

AQのケーススタディ

成功のカギを握るのは逆境への対応
対処や管理ではなく「慈養」が大切

頭が切れて人づきあいもいい、つまりIQもEQも高いのに、成功を収められない人がいるのはなぜか――「AQ」の提唱者であるストルツ博士は「逆境に弱いからだ」と述べます。確かに成功にいたるまでの過程には試練が多く、そうした逆境に追い込まれたとき、人が最後に頼れるのは知能でもなければ、対人関係能力でもないでしょう。たくましく生き抜いて成長することができるか、あるいはあきらめて力尽きてしまうか、「AQ=逆境指数」こそがそれらを左右する要素であり、逆境への対応のしかたを改善すれば、試練を克服し、苦難に耐え抜く力が高まるというのがストルツ博士の考え方です。

AQのレベルは、逆境に対する反応や対応のしかたによって、低位から順番にレベル1「エスケープ(逃避)」→レベル2「サバイブ(生存)」→レベル3「コープ(対処)」→レベル4「マネージ(管理)」→レベル5「ハーネス(慈養)」の5段階に分かれます。AQが最も低いレベル1の人は、逆境に直面すると「逃避」してしまい、レベル2の人は何とか「生存」できるという程度。それではまったくダメだと博士はいいます。レベル3でもただ単に「対処」するだけで精いっぱい。レベル4になってはじめて直面する逆境を「管理」し、解決しようとします。しかしそれでもまだ十分ではありません。AQが最も高いレベル5に達すると、人は逆境そのものを「慈養」します。つまり試練や苦難を糧として、さらなる成長を遂げるようになるのです。

パナソニックを創業した“経営の神様”松下幸之助は「成功の秘訣(ひけつ)は、成功するまで続けること」という言葉を残しています。AQの高い人は窮地に追い込まれても前向きな姿勢を崩しません。失敗や挫折を成長の機会ととらえられるからこそ、成功するまで粘りきることができるのでしょう。

ストルツ博士によれば、過去のアメリカ大統領選挙において23回中22回は、AQのより高い候補が勝利しているといいます。またAQの高いリーダーが率いる組織のほうが、そうでないリーダーが率いる組織よりも、優れたパフォーマンスを継続的に挙げることも分かっています。さらに博士は、部下のAQを低下させてしまうリーダーの傾向として、「実行できない約束をする」「気まぐれな行動をとる」「物事のマイナス面ばかりを指摘する」「失敗という言葉を頻繁に使う」「ユーモアを許さない」「創造力をつぶす」「権限の伴わない責任を課す」などの共通点も挙げています。

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