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過労死ライン
[カロウシライン]

「過労死ライン」とは、健康を害するリスクが高まるとする時間外労働時間を表す言葉です。労働災害認定において、労働と過労死に因果関係があったかどうかを判定するための目安に用いられます。厚生労働省は、脳や心疾患による過労死の労災認定の基準の一つとして「長期間の過重業務」をあげ、発症前1ヵ月間に100時間、または発症前2~6ヵ月間に1ヵ月あたり約80時間を超える時間外労働があった場合に過労死のリスクが高くなり、労働状態と過労死の関連性が強いとしています。
(2018/4/11掲載)

過労死ラインのケーススタディ

「聖職」にも過労死はある
教師・医師なども長時間労働是正へ

長時間労働是正の機運が高まり、程度の差はあれ少しずつ改善し始めています。中でも過労による自殺や突然死を抑制するため、時間外労働の上限をどう設定するのかは世間の注目を集めました。政府は、繁忙月でも時間外労働を1ヵ月100時間未満に抑えるという罰則付きの上限規制を2019年度にも導入する方針と見られています。

最近では、広告代理店や介護福祉・保育業界など、昔から長時間労働のイメージが強かった業界だけでなく、教員や自治体職員、医師といった公共性の高い業界・職業の労働時間にもスポットが当たるようになってきました。

特に教育現場では、教育という社会的意義を盾に、長時間労働が暗黙の了解として長年放置されてきました。さらに近年は、学習や部活動などの指導に加えて、家庭や地域社会との関わりなど、学校に求められる役割が拡大。教員本来の業務であるはずの学習指導に専念しづらい状況になっているようです。2017年4月に発表された文部科学省による「教員勤務実態調査」では、過労死ラインに達する週20時間以上(1ヵ月あたり80時間超)の残業をしている教員が全体の約6割を占め、改めて教員の労働環境の過酷さが浮き彫りになりました。

時間外労働に上限を定める風潮は、労働環境の是正につながります。しかし、労働時間はあくまで「目安」に過ぎません。同じ労働時間や仕事量であっても、個人の健康状態や置かれている環境などによって、身体への影響は変わってきます。上限値が免罪符のようになってしまっては意味がないのです。業務への責任感と同じくらい、十分な休息も重要な「仕事術」の一つとして、私たちは認識を変えていかなければなりません。

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