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専門家コラム

敵意帰属バイアスと自己肯定感

2024-08-26 テーマ: 企業と社員の皆様を守る!ハラスメント関連の情報をお届け

こんにちは。

Beスタッフィングで講師を務める、平野です。

ハラスメント、メンタルヘルスの研修を行う傍ら、産業カウンセラーとしてカウンセリングや面談も対応しております。

 

先日、友人の車で高速道路を走行中、怪しい動きをする車に遭遇し、「あおり!?

居眠り!?」と車内に緊張が走り、恐怖を感じました。

これだけメディアに取り上げられても、なかなか減らない「あおり運転」。

あおり運転をするドライバーに共通の心理として、【敵意帰属バイアス】が影響している可能性が示唆されています。

これは相手の様々な言動が、「敵意」や「悪意」によるものだと認識してしまう心理的傾向のことで、自分の行く手をふさいだ人間は自分の敵だ!という短絡的な思考、悪く言えば被害妄想から来る行動ではないか、という考え方です。

 

ただこの様なタイプの人は結構職場にも存在しています。普通に話をしているだけなのに「否定された」と感じたり、質問をされただけなのに「嫌味を言われた」と思い込んで、こちらは何気ない言葉を発したのに、相手が急に怒りだしてしまったという経験はありませんか?

【敵意帰属バイアス】の原因は、歪んだ認知(物事の捉え方や考え方)だと言われており、「自己肯定感が低い」「自信がない」「経験が浅い」人に、起こりやすい傾向があります。

自分を弱いと思っている人だからこそ、そんな自分を守るために攻撃的になっている状態とも言えます。

 

 

自己肯定感というキーワードは、メンタルヘルスではとても重要で、これが高い人は、物事を前向きに捉え、自分にも他者にも優しく、主体的でメンタルが強いという傾向があります。

今月はまず、下記の質問を通して、自己肯定感の高さ低さをセルフチェックしてみましょう。

 

1.朝、鏡を見て自分のイヤなところを探してしまっている

2.SNSを開くたび、他人からの「いいね」を期待する自分がいる

3.ちょっと注意されると深く落ち込み、立ち直りに時間がかかる

4.ペースを乱されると、些細なことでもイラっとしてしまうことがある

5.ふとしたときに「無理」「忙しい」「疲れた」などのネガティブな言葉がこぼれる

6.「やらねば」「やるべき」と考えてしまい、行動を起こせない

7.上司からのなにげない言葉が気になり、こだわってしまう

8.やるぞと決めても、まわりの目が気になり、ためらってしまうことがある

9.出かける前、服選びに悩んでしまう

10.一度決めたことなのに、本当にこれでいいのかなと悩むことがある

11.新しく挑戦したいと思っても「どうせ」「自分じゃ無理」と、勝手に限界を決めている

12.電車やエレベーターの乗降時、ノロノロしている人がいるとイライラする

 

このテストで〇が5個以下であれば、自己肯定感が高く、10個以上だと自己肯定感が低いと判断できるそうです。

結果が低く出てしまった方は、次回肯定感を上げる具体事例を取り上げていきますので、まずは、毎日鏡に向かってにっこり笑う事だけでも続けていってください。

少しずつ効果が表れてきます。

 

 

 

株式会社Beスタッフィング 専任コンサルタント兼講師
●東海エリアの官公庁・団体はじめ、大手・中堅・中小のメーカー・流通小売・販売・サービス業への講師・講演実績多数。
●職場活性化、定着率向上、職場のモチベーションアップ等に向け、マナー、メンタルヘルス、コミュニケーション、コーチングや心理学のエッセンスを取り混ぜ、効果の高い研修を実施。

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