このエントリーをはてなブックマークに追加

「EAP」の導入・選び方

メンタルヘルスサービスを選ぶ前にやるべきこと

企業の方針や悩みの段階によって選ぶサービスは変わってくる。メンタルヘルスサービスを選ぶ際には、まず自社の抱える問題を把握し、それがどの段階にあたるのかを明確にする必要がある。その上で導入の目的を定め、外部のサービスに求める役割を検討することが重要だ。

メンタルヘルスサービスとひとくちに言っても、事業者ごとにサービスの内容はさまざまである。起業経緯や基礎となる理論体系によって得意分野も異なってくる。専門性が高く評価しにくいサービスであるためにその選定は難しいと思われるが、できる限り事前に各社の特色や機能を知り、目的に合ったサービスを選びたい。

EAPの導入検討を行う際に聞いておくこと

ここではメンタルヘルスサービスの中でも、EAPに焦点を当て、その導入について考えていくことにする。自社の課題を把握し、外部サービスに求める役割のイメージが固まったら、次に行うのは目的に合ったサービスを提供するEAP会社を見極める作業だ。いくつかの事業者をピックアップし、サービス内容を詳細にヒヤリングしていく。方法としては現在自社で起きている事例を具体的に説明し、それに対しどのように対応するのかを聞くのがおすすめだ。

イメージカウンセラーやコンサルタントの派遣があるサービスの場合には、資格や経験、育成方法などの品質チェックと、提供場所や実施回数などの運用体制を併せて確認するとよい。カウンセリングは基本的に人と人とが対面で行うもの。Webや電話等のみの対応で十分としている会社は注意が必要だ。また、メンタルヘルスの問題はさまざまなケースが生じる。仮に、事業者が自社でカバーできない範囲のケースでも、提携先の会社等に依頼できる体制が整っているかを確認しておきたい。サービスの利用状況や利用促進の方法などを聞いておくのも有効。特にサービスの利用率は、はっきりとした数字で教えておいてもらいたいところだ。また、守秘義務や個人情報の保護、自社との情報共有についての方針も重要な検討材料である。

そして肝心の価格についてもしっかりと聞いておきたい。相場としては1人あたり年間数千円程度であるが、その投資効果について十分検討する必要がある。逆に、あまりにも安すぎる価格を提示してくる会社には要注意。本場アメリカでも25ドルが一般的と言われている。メンタルヘルスサービスは非常にデリケートな問題を扱っているので、ぜひいろいろな観点から総合的に評価し、慎重に選びたい。

  • <EAP選定のチェックポイント>
  • □ カウンセラーやコンサルタントの資格、経験は十分か。会社がしっかりと育成しているか。
  • □ サービスの提供場所や実施回数や適切か。Webや電話等のみではないか。
  • □ 提携会社等を確保しているか。
  • □ サービスはしっかり利用されているか。極端に利用率が低くないか。
  • □ 守秘義務、個人情報の保護体制等は万全か。
  • □ 価格は適切か。

イメージ最後に、EAPを導入した後の注意点をひとつあげておく。せっかくEAPを導入しても、それを有効活用できるかどうかは、従業員の理解によるところが大きい。そのため会社はサービスの機会提供だけではなく、利用率を高めていくための周知徹底・教育にも継続的に取り組むことが必要である。 「従業員がサービスを利用すること」はメンタルヘルスケアの効果をあげるための重要なアクションであることを十分理解した上で、外部のEAPを利用していきたい。

←前の記事へ

メンタルヘルスサービスをお探しの企業様へ

『メンタルヘルス.jp』の掲載企業・サービスについて事務局のスタッフが、ご紹介・ご案内いたします。

  • 掲載企業に一括お問合せが可能です
  • 特定の企業に絞ってのお問合せもできます
  • 企業選定のご相談も承ります

まずは下記「お問合せ」ボタンをクリックし、ご連絡先、ご要望等を入力の上、事務局までお気軽にお問合せください。

お問合せ
プライバシーマーク