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「メンタルヘルス」データ集

『日本の人事部』+cybozu.net合同アンケート第4弾
「職場におけるメンタルヘルス」アンケート結果

人事・労務に関する課題解決のためのウェブサイト『日本の人事部』を運営する株式会社アイ・キュー(本社:東京都港区、代表取締役社長:林 城)は、2008年4~5月、ビジネスポータルサイト『cybozu.net』を運営するcybozu.net株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:宇佐美 進典)と合同で、「職場におけるメンタルヘルス」に関するアンケートを実施しました。

調査対象: 『日本の人事部』に登録している企業会員、ビジネスポータル『cybozu.net』の利用者など
調査方法: 『日本の人事部』『cybozu.net』両サイトでの選択式アンケート
調査期間: 2008年4月16日~5月15日
有効回答数: 597件

回答者プロフィール

回答者プロフィール1 回答者プロフィール2 回答者プロフィール3 回答者プロフィール4

従業員の約9割が、仕事に「ストレス」を感じている

「あなたは仕事上でストレスを感じていますか」とたずねたところ、「強く感じている」と回答した人が41.4%、「少し感じている」と回答した人が47.2%。回答者の約9割が、仕事に対して何らかのストレスを感じていることがわかりました(図1)。

「仕事上のストレスの原因は何ですか」という質問に対しては、突出した回答こそありませんが、「仕事・職場の将来性に対する不安」「賃金が安い」「職場の人間関係が悪い」など、幅広い回答が集まりました(図2)。

このほかには、「上司に意見をいい難い」「上司の要領が悪い」など、上司に対する不満の声が特に目立ちます。
一方で、「自分の能力不足」など、自分自身の問題がストレスの原因となっているという人はごくわずか。
多くの人は勤務先の制度や風土、上司との関係など、「自分で努力してもすぐには改善できないような原因」によって、ストレスを感じていることがわかりました。

(図1)Q.あなたは仕事上でストレスを感じていますか?(図2)Q.仕事上のストレスの原因は何ですか?

増加する従業員の心の病…しかし、企業の「メンタルヘルス対策」は不十分

「ストレスを解消するために何をしていますか」という質問に対しては、「趣味(映画・音楽・読書など)に取り組む」「お酒を飲む」などの回答が多数寄せられました。
しかし、実際にはそれらの方法でも効果がなく、ストレスを溜め込んでしまうケースも多いようです。

過剰なストレスは、深刻な「心の病」へと繋がります。企業にとっては、従業員の心の病は大きな問題。
従業員のメンタルヘルスに関して、積極的な取り組みが求められるところです。

しかし、実際には十分に対策を行っている企業は少ないことがわかります。
「あなたの勤務先では具体的にどのようなメンタルヘルス対策を行っていますか」とたずねたところ、「特に対策は行っていない」との回答が多数を占めました(図3)。

(図3)Q.勤務先ではどのようなメンタルヘルス対策を行っていますか?(複数回答可)

もちろん、「産業医の設置」「管理職向けの研修」など、メンタルヘルス対策に注力している企業もあります。
しかし、実際には「あまり活用されていない」「まったく活用されていない」と評価する向きが多いようです(図4)。

(図4
)Q.勤務先ではどのようなメンタルヘルス対策はどの程度活用されていると思いますか?

「メンタルヘルス対策が活用されていない理由は何だと思いますか」という質問に対しては、回答者の約47.3%が「企業側の周知不足で利用方法がわからないから」としています。
その他には、「教育や研修などをとりあえず行うだけで、その後は全く機能していない」「企業が世間体を気にして、とりあえず実施しているだけ」など、企業側のメンタルヘルスに対する意識の低さを厳しく指摘する声が多く聞かれました。

一方の社員側は、「職場でのメンタルヘルス対策は重要だと思いますか」という質問に対して、「大変重要」(40.4%)、「重要」(35.2%)、「どちらかというと重要」(17.1%)と回答しており、その重要性を強く認識している人が多いことがわかります(図5)。企業と従業員とでは、メンタルヘルスに対する意識に大きなギャップが生じているようです。

(図5)Q.職場でのメンタルヘルス対策は重要だと思いますか?

相次ぐメンタルヘルス不全による休職、退職

企業のメンタルヘルスに対する取り組みは、決して十分ではないとわかりました。
しかし、メンタルヘルスの問題が職場に大きな影響を与えているという事実を見逃すことはできません。

「あなたの勤務先では、この3年間にメンタルヘルス不全で休職あるいは退職した人はいましたか」という質問に対して、「はい」という回答は70.4%にも及んでいます。

(図6)Q.従業員がメンタルヘルス不全になってしまった原因は何だと思いますか?(複数回答可)

「従業員がメンタルヘルス不全になってしまった原因は何だと思いますか」という質問に対しては、「職場の人間関係」「上司のフォロー不足」「職場のコミュニケーション」などが上位を占めました(図6)。

先述の(図2)でも見た通り「仕事上のストレスの原因」と同様、ここでも勤務先の制度や風土、上司との関係など、「自分で努力してもすぐには改善できない」要因の影響が大きいようです。

このほかには、「家庭の事情」や「親の介護問題」など、仕事以外の要因を挙げる答えもありました。
企業が十分なメンタルヘルス対策を行っていくためには、職場だけではなく、従業員の家庭や生活環境にまでも留意する必要がありそうです。

これから企業に求められるメンタルヘルス対策とは?

最後に、従業員が企業に対して、今後どんなメンタルヘルス対策を望んでいるかについて、聞いてみました。
結果は、(図7)の通りです。その要望はさまざまですが、早急な対策の実施を望む声は多いようです。

(図7)Q.勤務先には、今後どのようなメンタルヘルス対策を行って欲しいですか?(複数回答可)

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最近では、外食チェーンなどを中心とした「名ばかり管理職」への残業代未払いや、運輸業界の過密勤務、「日雇い派遣」に見られる賃金の天引きや二重派遣などの劣悪な労働環境…など、労働に関する多くの問題が噴出しています。

これらは全て、メンタルヘルス不全に通じる重要な問題。
しかし、そのような状況にあっても、企業側の対応は依然として十分ではないようです。

昨今注目されているワーク・ライフ・バランスの観点からも、今後は企業はもちろんのこと、政府や行政機関、組合などが一体となって労働者のメンタルヘルスに真剣に向き合い、労働環境全体を改善していく必要があるでしょう。

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